「これが民主主義か」=怒号飛び交う中強行採決-安保関連法案・衆院特別委
「これが民主主義か」=怒号飛び交う中強行採決-安保関連法案・衆院特別委
「これが民主主義か」「強行採決やめろ」。安全保障関連法案は15日午後、衆院特別委員会で野党議員の怒号が飛び交い大混乱の中、与党の賛成多数で可決された。「国民の理解は進んでいない」と認めながら採決を強行した与党に、野党議員は「反対、反対」と大合唱を浴びせ、議場は騒然となった。
午前9時から始まった特別委員会。野党議員からは「憲法違反」「審議不十分だ」とやじが上がり、審議はたびたび中断。安倍晋三首相の答弁が聞き取れないほどで、浜田靖一委員長は何度も「不規則発言は慎むように」と注意した。 野党側は「必要な資料が公開されておらず、採決に移れない」と主張し審議続行を迫ったが、浜田委員長は正午すぎに採決に移ることを宣言。「数の横暴」「独裁だ」。野党議員は「アベ政治を許さない」「強行採決反対」と書かれたプラカードを掲げて委員長席の周囲を取り囲み、大混乱となった。
もみ合いになりながら、浜田委員長は「賛成の諸君の起立を求めます」と絶叫。野党委員は退席し、法案は与党の起立多数で可決した。散会後、民主党の辻元清美議員は「自衛隊員が死んだら誰が責任を取るのか」と抗議。他の野党議員も「こんなものは民主主義ではない」「ふざけるな」と口々に吐き捨て、議場を後にした。(2015/07/15-13:08)時事ドットコム